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2009/05/17

コメント

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村上泰造

 はじめまして。
 オルゴールや手廻しオルガンの修理をしているものです。「オルゴール」で検索しておりましたら、偶然ゆきあたりまして、神戸の「オルゴール館」の記述と写真を拝見いたしました。
 その写真のオルゴールはオルゴール風ジュークボックスではなくて、オルゴールです。アメリカのレジナ社の製品で約100年前のもの。まもなく蓄音器の性能がよくなって普及しオルゴールは廃れますとレジナ社も蓄音器を製造します。その中に6つの蝋管を持ってコインを入れると好きな曲が選べて演奏できる機械もあります。つまりジュークボックスは蝋管やSP盤もありましたが、オルゴールの時代にもあったのです。その後ラジオの実用化を迎えて自動楽器はいよいよ衰退・・。たぶん博物館にはそんな説明が小さくしてあったでしょう。実際の声や楽器の音を記録再生できる機械の出現は今のインターネットの出現以上に驚きではなかったかと思います。
 以上はついでのことです。
 申し上げたいのは別のことで、これも博物館でお聴きになったのでは?、と思うのですがお書きではないので念のために。
 その博物館には手廻しオルガンがいくつかあります。その中に「オルガネッタ」という名前のものがあります。山梨の清里にいる方が作ったものです。オルガンはブックと呼ばれるジグザグに折られたボール紙みたいなもので演奏します。ブックには編曲譜面どおりに穴が孔けられています。何冊かあるブックの中に「翼をください」があります。この「翼」はオルゴール博物館全体の数ある音楽の中でも素晴らしいものです。自分でもオルガネッタをお持ちの編曲家の苦心の作です。
 もしまだお聴きでなければ、次回植物園に行かれたとき、オルゴール博物館にもお立ち寄りになって案内の方にたずねて見られることを、ぜひおすすめします。お聴きになれば、きっと気に入られることでしょう。以上、ながなが書きまして失礼いたしました。

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アルバム「音楽に恋してる」井川恭一

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